そのたとえは、やめなさい。

安曇野「あ、これ。この肌に透けた血管みたいな色のワンピース。果枝つんに、とってもよく似会うと思うわ」
皋「わあ、ほんと!?」
美稲「ちょっと待て」
安曇野「何よ、美稲くん。そんなに果枝つんのお洋服選びたいの?」
美稲「違います!! オレが言うてるんは、そんなたとえをするのは、やめなさいということや!!」ぷんすか。
皋「え、何が」
美稲「まじでか」
安曇野「じゃあ、他になんてたとえるのよ。ほら、これ見なさいよ!! これは、どう見ても、『肌に透けた血管色』でしょう!?」
皋「ほんと、ほんと。注射したくなる」
米谷「注射したくなるかどうかは、また別問題では?」
朝霞「うんと、あれじゃない? スクラブ色」
皋「だって、外国のスクラブはカラフルなんだよ!! 単色じゃないんだよ。なんかこうお花がいっぱいみたいな」
安曇野「そうよねえ。お花がいっぱいよねえ」
米谷「でも、スクラブっていろんな色あるよね」
安曇野「女子は、大抵、えんじ色よ」
皋「私は、朝霞がいうところの、スクラブ色そのもの」
安曇野「うん、果枝つんはスクラブ色よね」
美稲「スクラブ色という色は、存在しません」
米谷「美稲くん、細かいなあ」
朝霞「うんうん」