歯を、抜いてやったぜ。

安曇野「歯を、抜いてやったぜ。さようなら、せせの親知らず‼」
皋「せせらぎちゃん、偉い‼」
安曇野「ありがとう、果枝つん」
米谷「ほらな、実際、抜いてみたらそんなに怖くなかったやろ?」
安曇野「抜歯そのものより、麻酔かけるときのが怖かった。胸がドキドキしてきちゃって。歯科医に恋してるわけではなくて」
米谷「まあ、抜歯は数秒やからな」
安曇野「同じ床族のくなたんなら、きっと理解してくれるはずよね!?」
朝霞「あれだろ。ほぼ全身が椅子に接していても、首の後ろが離れると不安になるんだろ。よく解る」
美稲「意味が」
安曇野「重力恐怖症の人は、頭が後ろに傾くともう発狂しそうになるのよ」
美稲「せやから、よう意味が」
皋「それ以上言うと、頭突きするよ?」笑顔。
美稲「暴力反対‼」涙目で後ずさる。
米谷「でも、あれやな、あずみんは白衣恐怖症なんかもな」
安曇野「せせ、健康診断の心電図、人の二倍かかる」
皋「白衣着てるじゃん‼」
安曇野「自分がやるのと、やられるのは全然違うわよ」
朝霞「まぁな」
安曇野「抜歯に関して言えば、幼少期にばっきばっきいわせながら乳歯を抜いた思い出があるから、えっ、抜歯!? ってなるのよね」
皋「みしみしめきめきって感じだったよね‼」
美稲「オレ、無理や。自分の子供の乳歯を抜く自信がない」両手で顔を覆う。
朝霞「いや、抜いてやったほうが子供のためになるって‼」
皋「朝霞はいいパパになるよ‼」
米谷「ボーダーちゃん、躊躇なくたこいとぐるぐる巻いて引っ張るんやろうなぁ」ほわぁってしてる。
皋「私は、乳歯を抜くよ‼」笑顔。