せせらぎちゃん、美稲早苗ファンクラブ入会か。

安曇野「想像してみて、果枝つん」
皋「うん、する‼ するよ、せせらぎちゃん‼」
安曇野「ロマンスグレーをピシッとした眼鏡男子」
皋「わはあ☆」
朝霞「皋、本当にいいと思ってる?」疑いの目。
皋「いや、今のところ、よく解ってないかも」
安曇野「なんと着物‼ からの、前掛けよ‼」
米谷「うん、そりゃあ、料理するんやからなぁ」
皋「ま、前掛けですか!?」
美稲「何故、敬語…?」
安曇野「男子がお着物で前掛けと言えば、『あさが来た』よ‼」
美稲「それが?」
皋「男子がお着物で前掛けは色っぽいんだよ‼」
朝霞「と、あずみんが熱く語っていたんだな」
皋「そう」
安曇野「せせ的に、一枚目は雁助さん、二枚目半は新次郎さん、三枚目は亀助さんなのよ‼」力説。
美稲「そんな、五代様は!?」
安曇野「ハンサム‼」
美稲「ハンサムかぁ〜‼」テンション高い。
安曇野「まぁ、働く男の人は素敵ね☆ っていうことでの、男子がお着物で前掛けは素敵なのよ。お解りかしら?」
朝霞「現代の女子が、スーツ男子を好むのと同じか」
安曇野「そうそれ」
皋「ていうかさ、スーツ男子は置いといて、ロマンスグレーをピシッとした眼鏡男子でお着物って美稲のお父さんもだよね?」
美稲「うん、せやな」
安曇野「ええ、それじゃあ、着物男子がお料理する際に、物を取るとき、反対側の手で袖を押さえるというあの色っぽい仕草が見られるということ!?」
美稲「料理に限らず、するけどなぁ。着物着てたら。うちの父親、お茶会が趣味やし」
安曇野「お茶会‼」
美稲「え、そんな気になるんやったら、どう?」
安曇野「そ、そんな、せせ美稲早苗ファンクラブにも加入していないのに、おこがましいわ。ナースや事務のお姉さま方に怒られてしまうかもしれないわ」
米谷「え、なんて…!?」
朝霞「あるんだよ。美稲早苗ファンクラブ」
美稲「うちの父親が学生時代に発足して今に至る」暗い顔。
米谷「美稲くんのお父さん、すごいんやなぁ」
以下、読了。