「部活って、大事よね」。

安曇野「部活って、大事よね」
米谷「え、なんの話?」
皋「せせらぎちゃん、大学のとき、部活もサークルもやってなかったよね、確か」
安曇野「皆さんは、まあ、イメージ通りよね。果枝つんは医学部剣道部。くなたんは演劇部。美稲くんは医学部テニス部。やーたんは落研?」
米谷「落研でひたすら落語聴いてたっけ」
朝霞「米谷さんは聴くのが好きなんですよね」
安曇野「第一、知らない人からサークル勧誘の紙なんかもらえないし、サークル紹介なんて行けなかった。何故なら、入学したてなんて、一番、精神的危機だもの。死なないように生きるので精一杯よ‼ 私はあの頃、朝食が棒アイスしか食べられなかったのよ!? もうすでにお徳用の箱に入っているアイスの容量がほぼ棒みたいなアイスをば‼」
米谷「あずみん、ボーダーちゃんに心開くのすらゴールデンウィークあけやったからなぁ…」
朝霞「……。よくぞ生き抜いた、あずみん」肩に手を置く。
安曇野「ふっ、友達作るのにサークル入るのだの、合宿だの、まずはかりそめの友人を作れないやつには無理な話なのよ」
美稲「オレは、同じ高校出身のやつ結構居るから何も心配してなかった…」
皋「私は同じ高校どころか、出身高校から初めてだよ‼」ぷんすか。
安曇野「エリートはずっと同じメンバーでつるむから、会社退職したら一気に友達づきあいも消滅するらしいわね」
米谷「……。うん、オレはどこからも外れてしまったな」
皋「つきあいが2倍3倍になるわけじゃあないんだ」
米谷「うん、まあ、特殊な道やからな」