水鶏さん、26歳のお誕生日。来年から、京都です。

神戸の朝霞家。
朝霞「みんな、今年もわざわざ神戸の我が家へようこそ」
皋「し、仕事終わりなのに、朝霞がハキハキしている!!」
美稲「仕事、ようやっと慣れはったんやな。おめでとう」我が子を見守る母の目。
柳「来年から、京都です」
一同「は…?」
朝霞「ちょ、母さん。それ、僕の台詞だって。で、僕、来年から京都だから。つまり、後期研修は君たちと同じあすこの大学病院というわけさ☆」
米谷「あすこって」
安曇野「まはあ、素敵!! これで、毎日、くなたんと遊び放題というわけね!! やったわ、もう、あれだけど!! すいーつはーばーが遠のいてしまうけれど!!」なんだかちょっとがっかりしてる。
米谷「あずみん、あからさまにがっかりしないで!!」
朝霞「まあね、すいーつはーばーはね、仕方ないさ。研修医なんて激務をこなしている女子には、あすこの魔力はね、そりゃあそうだよね☆」
皋「うん、仕事で疲れているから、甘いものが欲しくなるけれど、そもそも京都の病院からわざわざ神戸まで出向くなんて面倒くさいじゃん? でも、朝霞がいるからっていう用事があったら、帰りによってく分にはずっと楽だよね、なんて」
美稲「皋、大学時代から思ってたけど、何でも真実を口にすればええんと違うんやで?」
皋「真実、大事!!」力説。
米谷「で、朝霞くん。誰かに、呼ばれたん?」
朝霞「まあね。僕は、あの学年で、一番出世する男と言われていたからね。その出世頭が地元の神戸へ帰ってしまったんで大変さ。まあ、どこかのミネストローネによく似た名前の研修医はたいそう仕事ができるそうだけれど、あれを出世させるのは何か違うとなったらしいのさ」
美稲「なんで、オレや駄目なん!?」ふたりをゆさぶる。
米谷「いや、じ、自分に言われてもちょっと」