「シフォンケーキは、紅茶の茶葉入りが美味い」。

望月家。
栄「シフォンケーキは、紅茶の茶葉入りが美味い」
菜苗「プレーンだって、美味しいよ? それに、チョコレートでしょう、ええと、ええと、抹茶だって☆」
七夕「……。結局、抹茶が一番だって思ってんだろ?」
栄「せやったら、お前ん家で、抹茶のシフォンケーキ焼けや」
菜苗「私が抹茶至上主義だからって、どうして紅茶の茶葉入りシフォンケーキを食べてはいけないとなるの!?」
栄「七夕にやる分が減る。成長期なのに、可哀想やろ。それに、僕の弟分やし」
七夕「そうだ、七夕は栄の弟分なんだぞ!?」
菜苗「自分で何を言っているのか、本当に理解しているの!? あなた、婚約者に弟呼ばわりされているのよ!?」
七夕「兄と弟な関係から始まる恋だって、きっとある!! そんなことを誰かから聞いた」
菜苗「それ、なんか違うから!! それに、あなたも一応女の子だからね? 解ってる?」
七夕「馬鹿にすんな、ちゃんとスカート履いてるだろうが!! 菜苗こそ、七夕の制服がセーラー服じゃなくて、詰襟に半ズボンに見えてんのか、お前こそ大丈夫か!!」涙目。
栄「菜苗さん、いくら叔母さんやからって、酷い」
七夕「酷いぞ、菜苗!! この、菜苗叔母さまめ!!」
菜苗「叔母さん、叔母さん言わないで!!」