ひとりで行けないところ。

菅沼「ああ、高峰岸せんぱい、いいなあ。今まで、行きたくてもひとりじゃあ心細くて諦めてきたところ、行き放題じゃあないですか」
高峰岸「まあね☆」
次実「ひとりで行けないところ…。女子には、ファミレスもなかなかきついものがあります」
菅沼「男子だけど、行けません」マジ。
高峰岸「うん。ラーメンはどうにか行けるけど、ファミレスはきついよね☆」
津慕美「ええ、私、『おひとりさまも歓迎』って書いてあったから、なんかこうお洒落な感じのそば屋さんに普通にひとりで行きましたけど?」
次実「勇気あるなあ」
菅沼「デパートの中の喫茶店…。子供の頃は、そらもちろん親同伴でしたから、なんかこうひとりだと行きにくいですよね…」
高峰岸「ふふふ。別所さん、お子様ランチのおまけのおもちゃ、すごく大切にしてそうだよね☆」
津慕美「歴代のやつが未だにあります」
次実「さすが!! ああ、でも、パン屋さん…。パン屋さんもなかなかハードルが高ないですか?」
高峰岸「うんうん。ホテルの中に入ってるパン屋さんは敷居が高いような気がしてしまうし、駅ナカのパン屋さんはこう売る気満々☆ みたいな空気があってねえ…。商店街にあるようなパン屋さんは、地元民しか買っちゃあだめなんじゃないかというねえ」
津慕美「なんかみんな大変なんだね?」
菅沼「そう、だから、あなたのような人が必要なのです」
津慕美「私、必要とされてるんですね…!?」
次実「お洒落そば屋行こう!! 今度、連れてって!!」
津慕美「ふふふ、次実ちゃん、おそば好きだもんね☆」
高峰岸「良かったねえ☆ ふふふ」
菅沼「ははは。なんとすごしやすい!!」



前橋「先生じゃあ、駄目なのか…!!」さめざめ。
城「なんで、あの子たち、あんなに食べたいものあるくせに、ひとりじゃあ行けないの!? どういうこと…!?」
前橋「そんなこと言ったら、僕、某盆地で過ごした学生時代、某お店の前にあるクレープが買えなくて哀しかったんだよ!! アイスだって!! 関西地方で、アイスが買えなかった!! 花見のアイス!! うわあーん!!」号泣。
城「強く生きて!! 人間、みんな死ぬ時はひとりですよ!?」
前橋「聞きたくない!!」