亀の子シャーレが気になる津慕美ちゃん。

津慕美「たのもぉーっ」
菅沼「何しにきたんすか」いらついてる☆
城「菅沼くんも大概、高峰岸の彼女に辛くあたるなあ」
菅沼「だって、この人、暇だよ!? ねえ、高峰岸せんぱいっ!?」
前橋「どうなの、高峰岸くん?」
高峰岸「否定はできかねます…」目をそらす。
次実「津慕美ちゃんが、亀の子シャーレの実物が見たいと。それで、探し回っているのです」
城「そういうの、医学部でなくても、薬学部とか理学部とかにもありそうじゃね?」
津慕美「私は総合人間学部在籍であります!!」
菅沼「ああ、でも、亀の子たわし以外に、『亀の子』とつくものがあったとは大変な驚きでした」
津慕美「前橋教授、亀の子シャーレとは何者ですか!? 汚れがよく落ちるのですか!?」
高峰岸「それ、もうただのたわしだよ…?」青ざめる。
前橋「確か形はこんなんで」黒板に描く。「嫌気性の破傷風菌を純粋培養するためにだね」
津慕美「け、ケーキ…!?」
次実「津慕美ちゃん、生物選択やったやろ?」
津慕美「うん、ごめん。ちょっとボケてみた。あまりにもテンションが高すぎて、気持ちの持っていきようがどうもね…」
高峰岸「ちょっと落ちつこう、ね?」どうどう。
津慕美「亀の子…。猿沢池の亀さん」
前橋「ああ、あそこらへん、人力車がうろちょろしてるとこね」
城「それはもう流しのタクシーのように、観光客を待ちかえている人力車ですか」
前橋「そうそう」
津慕美「先生、亀の子シャーレは将来的に私の役に立つものでしょうか…!?」
菅沼「嫌気性かどうかによるんじゃないんすか」
城「ああ、今日の菅沼くん、ぞんざいになってるよお…」哀しむ。
高峰岸「ああ、うう…」
前橋「よし、別所さんのイグノーベルのために、いっちょ亀の子シャーレ探してくっか!!」
津慕美「やったあ☆」