靴選びに頭を悩ます菅沼くん。

前橋「菅沼くんがスポーツ関係のカタログなんか見てる!!」
高峰岸「そんな大声で言うようなことですか？」
前橋「この研究室にはおよそスポーツマンおよびスポーツウーマンと称されるような肉体的および精神的に健康な人間は存在しません」
高峰岸「言い切らないで!!　頼みますから!!」涙目。
菅沼「城せんぱいは、なぎなた部ですよ？」
前橋「そもそも武道をスポーツとして見るからおかしなことになるんだよ」
城「運動部くくりはＯＫですか？」
前橋「運動部はいいんだよ。運動はしてるからね」
高峰岸「ああ、お相撲…」
菅沼「柔道もです」
城「そのお話は、別の人たちが議論しているからいいでしょう」
前橋「今度は何が欲しいのかな？」
菅沼「お靴をそろそろ買い替えようかと思って。学部時代から同じスニーカーです」
城「ああ、昔は白かったんだろうね」
菅沼「昔は、純白でしたよ」
高峰岸「よく靴を通販で買う気になるなあ…」
城「え、でも、お店で現物確認して、通販で買わない？」
前橋「まあ、やるけど。重いものとか」
菅沼「そもそも靴屋さんで靴を買うだなんて、僕には荷が重すぎて」
高峰岸「お前、洋服屋で洋服を買わないのか」
城「私、雑貨屋さんで、お洋服買うよ？」
高峰岸「面倒くせえことしてんなあ」
菅沼「だって、考えてもみてください。さんざん試し履きをしまくったあげくに、どの靴もなんだかしっくりこなかったらどうするんですか。高峰岸せんぱいなんて、どうせお家にわけのわからない物をいっぱいため込んでいるに違いない」
高峰岸「……」
以下、読了。