アバンティに来た。

七夕「栄、菜苗、欲しいものがあったら七夕に言うといい」
栄「お母さんみたいやな、七夕」
菜苗「そんなにお金持ってないでしょうに」
七夕「あるんだな、それが」
菜苗「ええ!?」
七夕「七夕の成績が最近すこぶる絶好調なもんで、大量にお小遣いをいただいた」
栄「やったな!!」きらーんってなる。
菜苗「栄くん!?」
七夕「七夕の成績が上がったのは、栄のおかげだからな。数学書の数冊くらい買ってやってもいいとお父さまが」
栄「それでは、お言葉に甘えて」
菜苗「本当に買ってもらうん!?」
栄「当たり前や!! 専門書がどんだけ高い思ってはるんや。それでなくとも、うちは、お父さんが精神科で、お母さんが神経内科が専門なんや。ふたりして、同じならともかく、専門が違う。この悲劇が解るか!!」
七夕「大変だよなあ。医学書って高いんだろ」
栄「お母さん、自分の欲しい本は即刻買うくせに、数学の本はあとでええやろって」顔を手で覆う。
七夕「ん? 栄と栄のお父さまの数学の専門は違うのか?」
栄「自分が研究してるときには、貸してくれへんからな」
菜苗「まあ、それはそうだろうね」
栄「せやから、最新の本があっても読まれへんのや」
七夕「よし、七夕が買ってやる!!」
栄「七夕、おおきに!!」
菜苗「ええ〜、同じ本買うの?」
以下、読了。

ちはやふる(21) (BE LOVE KC)

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