栄、菜苗、七夕@本屋さん。

本屋さん。
七夕「えっと〜、かごは」
菜苗「本屋でかご買い!?」衝撃。
栄「両手、いっぱいになるやんか」
菜苗「どれだけ買う気なの!?」
七夕「あ、この本、お父さま、好きそう」
栄「ほんまやな」
菜苗「ええ〜、何、その本…?」
七夕「だから、七夕のお父さまの好きそうな本だよ!!」
菜苗「そんなドロドロしてそうな本、小学生の娘が買ってきて嬉しいものなの?」
栄「え、自分の子供が自分の趣味、理解してたら嬉しいやんか」
菜苗「う〜ん」
七夕「じゃあ、今度は七夕の本」
菜苗「七夕くん、何、読むんだろう」
七夕「小学校低学年向けの星の本!!」
栄「可愛い…」頬を赤らめる。
七夕「だって、名前が『七夕(たなばた)』と書いて、『なゆ』だからな!!」
栄「七夕、それなら、難読漢字の本も読まなあかんで?」
七夕「七夕は、いつか漢検1級とってやるからな。覚えてろよ、菜苗?」
菜苗「何故、私に宣戦布告…?」
栄「あ、手芸のコーナーや。統になんか買っていこう」
菜苗「ああ、統さん好きそう…」
栄「編み物。うん、乙女や…。乙女のたしなみや」
七夕「え、七夕も習ったほうがいい?」
栄「いや、七夕には七夕の良さがある。多分、先に相対性理論とかそういうん覚えてくれはったほうが僕的には嬉しい」
菜苗「小学生相手に、相対性理論て」
栄「ほれ、化学バカの人おるやろ? あのおじさんに聞けば、教えてくれるはずや」
菜苗「相対性理論って、物理だよね?」
七夕「うん、たぶん、知ってるんじゃない?」
栄「ほらな」