栄と七夕、夫婦に…?

道を歩いている栄。
七夕「あー、栄だ。これから、どこ行くの?」
栄「病院。なんや頼まれたものあって」
七夕「精神科? 精神科、行くのか?」
菜苗「ふっ、七夕くんは本当に父親好きね…」遠い目。
栄「お前…」
菜苗「お父さまが、娘である私より血の繋がっていない甥っ子である栄くんのほうが大好きだなんて気にしてないもの!!」
七夕「素直に、気にしてるって認めろよ」
栄「ほんまになぁ〜」



精神科医局。
七夕「お父さま、いるっ!?」るんるん
浜太朗「うわっ、なんや親戚の子ぉらが大挙してきた…!!」
栄「浜太朗おじさん、これ、数学の本、うちの父親に渡しておいて下さい」
菜苗「ええっ、数学…!? 数学の本を届けに、病院まで来たの!?」
七夕「だって、栄のお父さまは、数学博士だぜ?」
菜苗「……」
栄「ほんまは、一日中、数学の問題に集中していたいやろうに…。なんて、不憫な」
菜苗「何故、医者に…」
綾綺「お、子供らやぁ…」
七夕「お父さま、七夕、今日も学校で男子やっつけたよ!! 算数もいちばん、体育のかけっこもいちばん☆」
綾綺「よし!!」頭なでなで。七夕、嬉しそう☆
菜苗「……」
栄「ふっ、父と子のふれあいがうらやましいんやろ。菜苗」
菜苗「お父さまなんて、お父さまなんて…!!」
綾綺「ふぅ、相変わらず、美少年やなぁ。栄くん」
栄「お褒め頂き恐縮です」
綾綺「なあ、栄くんは姉らぶな子ぉやろ? 僕もな、愛の重い双子の妹が居ったから、よぉ解んねん。そこで、七夕を戸籍上の嫁にしてくれはらへんか?」概ねマジ。
栄「……。ありかもしれませんね」
菜苗「ありなの…!? 普段、あれだけ弟よばわりしているくせに…!?」
栄「菜苗、阿呆やな。七夕、今は女子の制服着ているだけのおかっぱ頭の男子みたいやけどな、大人になったら美人さんやで!?」
七夕「七夕、美人さんに成長するのかぁ〜」嬉しそう。
栄「もちろんや」
菜苗「くっ…」
以下、読了。

さよなら絶望先生(22) (講談社コミックス)

さよなら絶望先生(22) (講談社コミックス)