「アマゾンのあれは素晴らしい」by城せんぱい。

城「いやあ、アマゾンのあれは素晴らしいよね!!」
菅沼「ポロロッカ…。って、アマゾンで合ってましたっけ?」
城「私が言ってるのは、巨大書店の箱の話だよ」
前橋「何言ってんのか、全くと言っていいほど、解らなかったよ。というか、今の時点でも、若干、意味が不明瞭だけどね」
高峰岸「同感です」
城「私は、小さい頃から、お父さんにべったりなのです」
菅沼「実の母親から嫌われてたから…」
前橋「まあ、親子でも相性というものがあるからね」
高峰岸「オレも悪いけど、城のはなんか救いがいがない感じなんだよお…」顔を覆う。
城「で、お父さんは、画家なのでアトリエに居るのね。アトリエには、大きな机があって、私はそこで何かしらの作業をするようになったのです」
前橋「ほう、それで」
城「随分、歳の離れた三つ子ちゃんも寄ってくるようになったのです」
菅沼「まあ、城せんぱい大好きという洗脳を受けてますからね」
高峰岸「ねえ、それ、洗脳って決めつけちゃうの? 本心から好きかもしれないじゃん。だって、半分、血が繋がってるんだからさ」
前橋「半分違うからこそ、いろいろあるかもしれないよ」
高峰岸「嫌なほうに持っていこうとしないでください」
城「私は、医学部受験に向けた勉強もそこでしていたのです。資料も広げたい放題なのです」
高峰岸「え、三つ子は…?」
城「見かねた後妻が、三つ子用に小さな机を三つ用意したのですが、三つも置けなかったのです。珍しく父がキレていました」
菅沼「後妻って言った!!」
前橋「ああ、じゃあ、家でも後妻呼ばわりかもね。城さんが小姑で」
高峰岸「もう、想像したくないよ!!」
前橋「城さんには激甘なのに、後妻には容赦なく怒るのだね」
城「はい。こんなところに三つも机置いたら、邪魔だろ。お前、どんな頭してんだ。画廊の人がここに入ってこれねえだろうが。どうやって紗々の学費、生活費稼ぐんだと」
高峰岸「信じられないほど、城中心の思考!!」
前橋「ああ、でも、城さんの父上が怒った姿もなかなか見てみたい。あの温厚そうな人が」