城せんぱいへの報告。

城「あ、そういえばさ、私が帰ったあとどうなったの? あの湯豆腐食べに行った日」
菅沼「どちらかと言えば、僕は城家の三つ子の修羅場のほうが気になります…」
城「ああ。それは、結局、紗央だって紗々お姉ちゃんと一緒に遊びたいのに、紗南ばっかり独占してずるいみたいなことで。で、その遊んでる過程で、ちっちゃな傷がいっぱい私にできるのが、『紗々お姉ちゃんは紗南のもの』って見せつけてるみたいで腹たったんだって」
菅沼「うおう…」
城「私の代わりに誰か呼んだ?」
菅沼「はい。前橋教授が大好きな松本名誉准教授をお誘いしたのですが、都合が悪かったらしく、代理の代理で息子さんのほうがいらっしゃって」
城「あ、で、いつものように、卑猥な言葉をあびせかけたんだ?」
菅沼「ああ、だから、かたくなに来るの嫌がってたんですね…。病理学の松本教授」
城「うん。前橋教授はおじいちゃん先生のことが好きすぎて、その遺伝子を受け継いでいる衛市先生には、屈折した感情を抱いているみたいでね」
菅沼「で、報告なのですが。高峰岸せんぱいと別所さんはできているようです」
城「……。そうだ! 『別所蓮汰狼』のほうが強そうじゃない!?」
菅沼「け、剣道とか…!?」
前橋「そうかー。高峰岸くんは婿入りするのかー」
菅沼「いや、城せんぱいが勝手に言ってるだけですからね!?」