見合せの悪い、アニメ。

京都市内、某カフェ。
菅沼「うわぁ、京都の人って本当に休日の朝御飯家族でカフェに来るんですね。お洒落さんかつお金持ちですね」
前橋「菅沼くんは、朝からカフェに来ない人か」
高峰岸「ただのたい…」
城「みなまで言ってやるなよ。朝から可哀想だろが」
城パパ「やあ、これはこれは。前橋先生」
前橋「おはようございます。相変わらずの美男ぶりで」
城パパ「いや、そんなあなたほどでほありませんよ。はっはっは」
城ママ「朝から美しい男二人の会話が見られるだなんて☆」
城「……」
菅沼「城せんぱいの新しいお母さん、お若いですね。まだ三十代ですか?」
城「私の方が若いよ!?」涙。
高峰岸「いや、解ってるよ?」動揺。
前橋「三つ子、可愛い…。昔を思い出すなあ」うっとり。



前橋「今日、皆さんに集まってもらったのは」
高峰岸「あの事件ですね」
城「あ、皆、昨日の『千ちひ』見た?」
菅沼「それですよ、城せんぱい!!」
城「は、何が?」
前橋「この中に、『千ちひ』が放送されることを知りながら、その直前に『あの花』を見せた人がいます」
高峰岸「オレ、もう『千ちひ』よう見られへんわ」顔を手でおおう。
城「ああ、お昼休みにみんなで『あの花』見ようぜってなって。でも、あれ、宮崎監督がなんちゃら賞貰うまえから見てましたよね?」
菅沼「城せんぱい!! 男性陣は、もうトラウマですよ‼ もはや新しい古典レベルのあの映画をただの感動のみでは味わえなくなってしまったのですよ!!」涙目。
城「だって、めんまちゃんがああいうことにならないと、そもそもお話が始まらないんだよ?」
前橋「うん、まあ、それは。でも、千尋は助かった訳でしょ!?」
高峰岸「あれ、でも、千尋は助かったけども、大変な目にはあっているわけだし?」
城「両方見て、両方で感動すればいいのです!!」断言。
前橋「ああ、うん。そっか」