可愛らしい定食。

鷺沼「名寄、ほら、可愛らしい定食だぞ」
名寄「お子様ランチみたいですね」
鷺沼「お子様ランチが可愛らしい定食じゃないというのならば、一体、何をもってして可愛らしい定食だというのだ。ほら、ちゃんと、つまようじに手作りの旗までつけたんだぞ」
名寄「無駄に、努力してますね。あ、この日の丸、フェルマーの最終定理になってる!! ぐるぐるしてる!! これじゃあ、確かに余白は足りませんね。ええ、裏は4色問題の塗り絵になってる!! わあ、嬉しいなあ!!」
鷺沼「ふふふ、可愛らしいやつめ」
名寄「鷺沼先輩!! これからも、僕のお昼ごはん、買ってきて下さいますよね?」
鷺沼「いや、オレ、お前の先輩だから、先に卒業するよ?」
名寄「そんなこと言ったって、鷺沼先輩ほど数学の才能に恵まれた方をこの大学が手放すわけがありませんよ。学部を卒業した後は、修士と博士がありますから、まだまだ僕の面倒を見てもらう機会があるのです」
鷺沼「もう、お前ら、オレの学費払えよ」
名寄「ああ、大学院の先生方にお願いしたら、本当にカンパしてくれるかもしれませんね。今から、鷺沼先輩の凄さを嗅ぎつけた大学院の先生の間で鷺沼先輩争奪戦が水面下で勃発しているそうですから」
鷺沼「ええ〜…。博士までは、この大学に居るだろうけど、留学の話がきたら、オレは行くよ? だって、鶫ちゃんに殴られるもん。『あんた、私が日本でひとりっぽっちでやっていけないだろうと見下してるのね?』とか、絶対、言うもん」
名寄「そうなったら、僕もついて行きます。お昼ごはんのために。鷺沼先輩が来てくれるなら、僕ひとりくらい一緒についていっても構いやしませんよね。きっと、それくらいの条件、簡単に飲んでくれるはずです」
鷺沼「お前…」
以下、読了。

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