「おなかいっぱいにされた」。

名寄「あっ、おはようございます」ぷい。
鷺沼「ちょっと待ったぁ〜!! お前の尊敬する先輩に向かってなんだその態度は…!?」
名寄「ああ、僕だけじゃなくて、鷺沼先輩の彼女さんもきっと同じ反応すると思いますから覚悟しておいて下さい」
鷺沼「名寄だけでなく、鶫ちゃんも…!? オレ、二人に何かしたっけ…?」困惑。



お昼休み。医学部にダッシュする鷺沼。
鷺沼「鶫ちゃ〜ん!!」
びくっとする夜込さん。
鷺沼「は…、え!?」
夜込「ごはん、ひとりで食べるので…」ぷい。
鷺沼「どういうこと…!?」驚愕。



理学部食堂。
名寄「あ、医学部行って帰ってきたところですか?」
鷺沼「昼食を一緒にとることを拒否られたんだが。『〜でなあいと否定する』と暗記する『deny』だよ」
名寄「あ、どっか留学するんですか?」
鷺沼「今、留学の話などしていない!! 確かに留学の話は来ているが!!」
名寄「酷い、可愛い後輩と可愛い彼女を残してどこへ行く気ですかっ!?」
夜込「あ、なーくん、おかゆだ。いいなあ」
名寄「誰かさんのせいで、おなかいたいので」とノートを見せる。
鷺沼「鶫ちゃんではありませんか!!」
夜込「鶫ちゃんですよ?」
鷺沼「良かった。あれはほんの気まぐれ。そう、ツンデレだったんだよね?」
名寄「いつデレましたか?」
夜込「昼ごはんならば、空き教室で食べてまいりました。心落ちつく空き教室で」
鷺沼「そんなオレという人がありながら!!」大声。
名寄「僕らは、鷺沼せんぱいにおなかいっぱいにされたんですよ!?」
鷺沼「え、何が…」ぽかーん。