横着して、皿を割る。

綾綺「また皿割った」
安曇野「よく割るんですか? ドジっ子なんですか?」
綾綺「ドジっ子やない。横着して、皿を割るんや…」遠い目。
昴耀「横着ですか?」
綾綺「水で流した後、隣に食器を重ねていくやろ。もうこれ倒れるなと解っていても、重ねてしまう…」
安曇野「横着してますね」
綾綺「どうせお母さまが割れた皿片付けると思って、この子は横着して‼ って言われた。三十路なのに‼」
昴耀「自分で片付けないんですね…」
綾綺「なんやこうな、僕を煩わさせる皿が一枚なくなるなら、それはそれでよし的な反抗心が滲み出てきてしまってるんやろな…」
安曇野「お皿殺人事件、未必の故意ですね」
昴耀「そのお皿がなくなったところで、新しいものまた買ってきたら同じことですよね?」
綾綺「可愛い子は大事にします」
安曇野「本当かなぁ〜?」
綾綺「まぁ、いずれ、子供も成長したら、可愛くなくなるもんやって…」
昴耀「そんな‼」
安曇野「人の親が、お隣で哀しんでいますよ。綾綺先生」