菜苗の友達、神谷ほのり。

七夕「で、結局、栄の友人関係がわーるどわいどなのは知ってるけども、菜苗はどうなんだ?」
菜苗「何を失礼な。姪である七夕くんに心配されるいわれはないわ」
七夕「ええ、だって、菜苗いっつも七夕と一緒に居るじゃん」
栄「それはな、菜苗がお友達の言いつけを守っているからなんや」
七夕「ええ、菜苗にまで友達がいただなんて!?」
菜苗「いるわよ、友達くらい!! 七夕くんに会わせたとがないだけよ!!」ぷんすかぷんぷん。
栄「まあまあ、落ち着いて。12歳も年下の娘のたわごとやで?」
菜苗「そ、そうよね。落ち着け、私。そもそも、ほのほのとの出会いは、中学からでね。一年生で同じクラスになったの」
栄「んで、菜苗がほのりんからつきまとわれてはったっけ…」遠い目。
七夕「七夕の菜苗がそんなことに!! 言ってくれれば、追い払いに行ってあげたのに!!」
栄「うん、その頃、七夕生まれたばっかりやからな」
菜苗「そうね。栄くんと私が小学校六年生の時に、七夕くんが生まれたのよね。まあ、とにかく、ほのほのという子が、私のまわりをうろちょろしてたわけよ」
七夕「何がしたいのか?」
栄「菜苗が可愛くてじろじろ見てはったんやって」
七夕「うん。菜苗は可愛い」断言。
菜苗「ちょ、ちょっと何」照れる。
栄「で、ほのりんは男子の制服着てはったんやけど、実は女の子で。それが解って」
七夕「ただのへんたいじゃないか」
菜苗「それは認めるわ」
栄「でも、何故か、そこから菜苗が友人関係を結んで」
七夕「なんでだ?」疑問。
菜苗「うん。中学校一年生は、思春期まっただなかだものね。男の子なら恐いなあと思ったけれど、女の子なら、まあいっかな☆ って思って。ほら、ちょうど綾綺おじさまみたいだなあと思って」
七夕「は、恥ずかしい!! そこで、七夕のお父さまの話を!!」赤面。
栄「まあまあ」