本でうっかり、せせらぎちゃん。

医局。
安曇野「うあ、うあ〜っ‼」
米谷「あずみんがまた頭抱えてはる‼」
安曇野「本、本が、というか、本にしてやられたのよ‼」
米谷「え、本に書いてあったことが間違っていて、それを人前で話しはったん?」
安曇野「そんなことなら、まだいいのよ。出版社に手紙だのなんだのやれば済む話でしょう」
米谷「え、それじゃあ一体何が…!?」
皋「また何かあったの、せせらぎちゃん?」
安曇野「あのね、通帳見つかったのだけれど、どこにあったと思う?」
皋「たんすの中かな?」
米谷「ちょ、それは駄目‼ 今時、そんなところに通帳隠してたら危ないから‼」まじ。
安曇野「そうね、それは考え直したほうがいいわね。私の通帳ね、文庫本に挟まっていたわ」ほろり。
皋「そうだね、なかなか医学書の中には挟まらないよね‼」
米谷「うん、まあ、確かに」
安曇野「これも全て美稲くんと読了本の冊数を競っていたせいね」
米谷「え、朝霞くんのほうが読むやろ」
安曇野「読書量が半端ではなくって、私ごときでは勝負にならないのよ」
皋「美稲か、きっと花の本がメインだね」
米谷「研修医なのに…?」
安曇野「まあ、息抜きも必要ということよ」
皋「ていうか、せせらぎちゃん未だにそんな勝負してたんだね」
安曇野「美稲くんのブログ見たら、読了本が載っているのだもの‼」
米谷「見なきゃいいのに」