安曇野さん、つけまつげの下。

神戸☆
美稲「朝霞ってさ、安曇野さんのことをものすごく恐れてはるけど、何が怖いん?」
朝霞「お前、それ、大学卒業してからする質問か。意味あるのか」
美稲「いやあ、気になって」
朝霞「いや、あずみんって化粧濃いほうじゃん」
美稲「せやな」
朝霞「あのつけまつげの下な、とても綺麗な瞳をしているんだ。あれは、皋以上の清らかさだね」
美稲「え、ええ…!?」




翌日。京都。
美稲「あ、ああ…。米谷さん!!」
米谷「何、美稲くん」
美稲「き、昨日、神戸に朝霞の生存確認を取りに行って」
米谷「朝霞くん、今度はどこ怪我してはったん?」
美稲「怪我はしてませんでしたけど」
米谷「してへんのかぁ…」
美稲「なんで、残念そうなんですか!!」
米谷「で、何の話やったっけ…?」
美稲「米谷さん、安曇野さんと同じチームで働いてはるやないですか。あ、安曇野さんのすっぴん見はったことあります?」
米谷「いや、すっぴん見たことあるもないも、学部の試験期間は、女子、大抵、すっぴんやったけどなあ」
美稲「そ、それは、こちらも、女子の容姿など気にしている暇がなくて」
米谷「まあな、普通、そうやで」
皋「あ、美稲だ。朝っぱらから、何しにきたの?」
美稲「はあ、皋!! あ、安曇野さんは?」
皋「え、そこで、コーヒー飲んでるじゃん」奥を指さす。
美稲、米谷、共に絶句。
以下、読了。