魔法少女になりたい浜くん。

神戸。
朝霞「あ、次実ちゃんからだ。何かな」メールを見る。ずーんってする。



京都。
次実「『大丈夫。美稲は、多分、高校ん時からそんな子だったから』。うん、まあ…」
津慕美「浜太朗お兄ちゃん?」
次実「見て、これ」
津慕美「ま、まほうしょうじょ…」ノートをぺらぺらめくる。「へえ、懐かしいなあ。小学生ん時、大体、クラスに数人はいるよね。こうやって、ノートにオリジナルの漫画描く子」
次実「お兄ちゃん、もはや学生さんでもおへんからな。研修医やで?」
津慕美「手塚治虫先生を目指してるのかもよ?」
次実「何それ、ありえる!!」
津慕美「あはは」
浜太朗「ちょお、次実!! それ、お兄ちゃんのノート!!」遠くから駆けてきた☆
次実「お兄ちゃん、研修医やろ? 暇なん?」
浜太朗「これは、心の保養なんや!! 新しいアニメを観る暇はおへん。となると、隙間時間に空想を楽しむことくらいしかできひんやろ?」
津慕美「心の保養は大切です。私の保養は、次実ちゃんです」
浜太朗「津慕美ちゃん、相変わらず、話の解らはるええ子やなあ☆」
次実「それなら、もうちょっと昴耀さんのキャラをちゃんとしてくれはる?」
津慕美「ああ、望月先輩だけ、名前もキャラデザも迷走してますよねえ」
浜太朗「せやかて、オレ、もみじ先輩んこと、苦手やもん!!」
津慕美「でも、出さはるんですね?」
浜太朗「まあ、一応な」
津慕美「へえ、やっぱり、次実ちゃん、愛されてるんだねえ☆」
次実「ふん。せやったら、私を出して欲しいところやな」
浜太朗「出すで☆ あ、そろそろ仕事に戻らな」
津慕美「浜太朗お兄ちゃん、頑張って下さいねえ☆」
浜太朗「おおきに」