胸鎖乳突筋がわさわさする。

菅沼「前橋教授。胸鎖乳突筋がわさわさする。この感じ、解りますか?」
高峰岸「わさわさ…?」
城「ああ、先生はないんじゃない? だって、素敵笑顔だもの」
前橋「ほら、菅沼くんも。笑ってごらん?」素敵笑顔で。
菅沼「あまりにも表情筋が働かないもんで、どうしても意図的に笑おうとすると、アルカイック・スマイルになってしまいますが、それでもかまいませんか?」
高峰岸「うわあ、オレと同じだ…」
城「君たち、学校で無理くり撮られる写真で、笑顔がひきつってるタイプだね。そして、卒業アルバムを封印するのだね」
前橋「その点、城さんは、小さい頃から絵のモデルをしているからなあ。まあ、お父上の脳内補正なのか、日本画家としての技量なのかは不明だけど」
菅沼「僕だって、いつの日か、急にカメラを向けられても素敵笑顔を発動できるようにと思っての表情筋のトレーニング開始なのに…」
前橋「高峰岸くん。唇は閉じたまんまで、上の歯と下の歯は離して、歯のとこをぐるんって舌動かしてみな」
高峰岸「えっと…?」ぐるぐる回す。「何これ、頭痛い…」涙目。
城「お前らの表情筋が普段、サボタージュをしている証拠だ」
菅沼「高峰岸せんぱい。これやると、胸鎖乳突筋がわさわさしますよね? 解りますよね?」
高峰岸「うん。わさわさするねえ」
以下、読了。

ULTRAMAN 3 (ヒーローズコミックス)

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