聴覚過敏で泣く菅沼くん。

菅沼「教授のばかやろう、うわ〜ん」
高峰岸「また泣かされてきたの…?」
城「本人の前で悪口?」
前橋「え、酷い!! それは、いくらなんでも酷くはないかい、菅沼くんや?」
高峰岸「いや、本人の目の前でそれはないでしょうよ」
城「菅沼くん、前の時間、何の講義だった?」
菅沼「えっと…。お、大川…?」
高峰岸「医学部に大川なんて教授はいません!!」
城「大山じゃね?」
前橋「まあ、教授の名前なんてどうでもいいさ。菅沼くんは、研究をしにきているんだからね☆」
菅沼「はい」こくん。
城「あいつ、声でかいからなあ…。菅沼くんでなくても、名前を呼ばれたらみんなびっくりするもの。え、何、私なんか怒られるようなことしたっけ? って思っちゃうもの」
高峰岸「ああ、それで泣かされたの?」
菅沼「僕は聴覚過敏なので、後ろから声をかけないでいただきたいのです」
城「でも、菅沼くんって、触覚過敏でもあるでしょ?」
菅沼「だから、後ろから肩をたたくのはやめていただきたいのです」
前橋「前に回って視界に入ってから、声かければいいんだよね?」
城「いや、そうしてもびっくりするよね。菅沼くん」
菅沼「あまつさえ、実家で父親がテレビを観てひとりごとを言っているのだとばかり思い込んでいたら、実は僕に話しかけていたのだということがあったくらいですからね」
前橋「まさか自分に話しかけられているとは思ってもみないんだよね」
城「どうすりゃあいいんだよ?」
菅沼「僕にも解りません」きっぱり。