どこまでも紅茶派の栄くん。

朝陽「コーヒー豆、買ってきた」
栄「ええ、何故、コーヒー…?」
統「栄、紅茶派やから」
朝陽「たまには、コーヒーを味わうんもええんやない?」
栄「それは、お父さんが昔カフェイン中毒になりかけてな」
統「ええ、そうやったん!?」びっくり。
朝陽「でも、精神科やろ? 外科医でもおへんし、別に」
栄「朝陽ちゃんは、手の震えている精神科医に診てもらいたい?」
朝陽「それは」何か考えて、口を噤む。
統「え、何?」
栄「まあ、とにかくそんなことがあっての、僕は幼少期からの紅茶派なんや。イギリス人の数学者友達が居ることもあるし」
朝陽「ああ、イギリス英語すてき…」うっとりする。
栄「そいつは、イギリス人なのに、うるさいで?」
統「まあ、いろんな人が居はるよ」
朝陽「統ちゃん、英語は話せる?」
統「うーん、どうだろう」
栄「僕は、英語よりフランス語のほうが得意。小さい頃から、おばあさまに教えてもらってたから。おばあさま、フランス語の絵本とかアニメとかいっぱい持ってはったし」
朝陽「フランス語!! じゃあ、朝陽はもっと小難しい言語を覚えよう。大学、行ったらそうする」
栄「朝陽ちゃん、今から大学行くんや?」
朝陽「統ちゃんが大学行くのに合わせて入学するつもり☆」
統「ふふふ、楽しみやなあ」