栄の将来を心配する、七夕。

七夕「栄ってさ、統に恋人できたらどうするんだろうね?」
綾綺「ああ、うん…。死ぬほどみんなから心配されてはるよね、きっと」
七夕「菜苗とか、菜苗とか、菜苗とかがな」
綾綺「それ、菜苗くんオンリーやで?」
七夕「まあ、栄はなるようにしかならないよな」
綾綺「まあ、極論を言ったらそうやけども…」
七夕「ああ、そのための数学好きで、紅茶好きなのか。統がお嫁に行った後のことを考えての趣味!!」
綾綺「ああ、うん。ホンマにそうかもな…。精神科の浜太郎先生も、愛する妹が予想よりはやくお嫁に行ってしまって、混乱してこの病院の屋上にイングリッシュガーデン作り始めはったからな…」遠い目。
七夕「おお、いんぐりっしゅがーでんかぁ、格好いいなあ☆」
綾綺「イギリス旅行の後、めっちゃ写真見せられたわ…。あの子も、東京へ行かはったし」
七夕「まあ、職場が同じ病院の精神科だからな。義理の兄弟対決を毎日するなんてしんどすぎるよな」
綾綺「せやで。精神科は自分の治療だけで、いっぱいいっぱいや。お互いのためを思って離れたのかもしれへんな」
七夕「お父さま、七夕はな、統の身代わりであってもいいんだ。だって、統あっての栄だろ?」
綾綺「せやな。次実先生あっての昴耀先生やからな。なんかもう、次実先生に何かあったらどうしようかってこっちが心配!!」
七夕「何せ、浜太郎先生が、東京の病院へ行ってしまってがっかりだもんな、お父さま」
綾綺「だって、せっかく育ててきたのに!! イケメンで、有能な精神科医をば!! そして、花のイケメン精神科医時代が過ぎてから、全くイケメンが入ってこうへん!!」
七夕「そうそう、イケメン研修医ばっかこないって。そして、いろんな顔の医者が居たほうがいいと思うぜ? 七夕は」
綾綺「そうやなあ。イケメン憎しの患者さんも居るやろうしなあ」
七夕「そうだぜ☆」