統ちゃんが、遊んでくれない。

朝陽「お兄ちゃん。統ちゃんが大きくなるにつれて、朝陽と遊んでくれなくなってきた…」
九原「いやあ、そりゃあねえ。大きくなったら、いろいろあるでしょ」
朝陽「なんのための幼稚園から大学院まである学校!?」
九原「いや、朝陽ちゃんも中高一貫だったけど、受験して外部の高校に行ったでしょ。人のこと言えないよ」
朝陽「あ、あれは、シスターがうざくて」
九原「まあ、そんなもんだよね」
朝陽「栄くんに電話してそこんとこはっきりさせておこう」
九原「え、電話するの。わざわざ」
朝陽「なあ、栄くん。統ちゃんて、中学受験するの?」
栄「うん、だって、中学から女子校やし。僕、行かれへんやん。ずっと統のそばにおりたいから、共学に行ってもらわんと」
朝陽「たかが一年。されど一年やな。それなら、栄くんが女子として入学すれば」
栄「いや、小学校で男子としてやってきてるからな?」
九原「あの、何の話してんの?」