朝陽ちゃんが九原氏を狙う訳。

統「なあなあ、朝陽ちゃん。朝陽ちゃんは、朝陽ちゃんのお兄ちゃんのどこが好きなん?」
九原「統ちゃんって、私のこと必ず『朝陽ちゃんのお兄ちゃん』って呼ぶね…」←密かに毎回ショック。
朝陽「そら、うちが『朝陽のお兄ちゃん』言うてるからやろ。何も間違ってへんで?」
九原「うん、そうだな…」
統「ねえ、どこ? どこに素敵なところがあるん!?」
九原「え、一個も見えない!?」
朝陽「ええと。まず、うちには世界でひとりきりしか味方が居りませんでした☆」
九原「言いきっちゃうの!? すごいね!!」
統「考えられへん…。統なんか、猫可愛がりやのに」
九原「うわあ、超羨ましい…」
朝陽「まあ、その人は朝陽の祖父に当たる人なんやけどな☆」
統「統も統のおじいちゃん大好きやで」
九原「いいね。そういうの本当に憧れる…」
朝陽「で、朝陽はおじいちゃんにお願いしたわけや。朝陽の恋人を見つけて下さいと」
統「それが、朝陽ちゃんのお兄ちゃん」
朝陽「そうそう。というわけで、大好きなおじいちゃんが精魂込めて見つけ出してくれたかもをみすみす逃すわけにはいかへんと」
九原「なんかちょっと言ってることおかしいよ!?」
朝陽「ちなみに、お兄ちゃんが東京の病院に居たときの畿内先生が朝陽のおじいちゃんの弟子やったんやなあ☆」
九原「あの畿内先生に師匠ポジションの人がいたのか!! 何よりも、それが驚きだよ!!」
統「なんや普通に悪口らしきことを口走ってはる…」
朝陽「あんなあ。畿内先生は京都の実家が火事になって、一家離散で、それで谷地家に貰われてきたんやで。お兄ちゃんが思うよりよっぽど苦労人やで」
九原「うお…。ヘビーな過去が明るみに。うう、そうなると、余計、腑に落ちない。何、あの人のあのテンション。おかしいよ。トルコアイスばっか食いやがって」
統「多分、火事とトルコアイスは関係ない…」
朝陽「まあ、それでほんまに命の恩人やからって、おじいちゃんには頭上がらへんのやて。畿内先生」
九原「そうして、私が人身御供に…」