診察してみたい、菅沼くん2。

高峰岸「で、さっきは何を思い出していたんだい、菅沼?」
城「あ、高峰岸、話そらしたな」
前橋「まあまあ」
菅沼「僕が思いだしたのは、素敵番組のことです。研修医がベテランドクターに勝負を挑むんですね。はっきり言って、推理小説よりこっちのほうが、楽しいです。実は、それがヒントで病名が絞られるのか〜って。超わくわくします。かっこいいです!!」
城「私は、伊坂幸太郎氏の小説のほうがいい。だって、春さんかっこいいもん」
高峰岸「言い切ったな」
菅沼「日本だと、総合診療医ってやべえ少ねえんですよね。確か」
前橋「うん、アメリカだと多いけどね」
高峰岸「そもそも菅沼、研修医やってないよね?」
城「義務なのに?」
菅沼「僕はもともと大学の先生になるという夢があるのです。幼稚園・保育所は、ちっちゃい子に事故があったら超やだし、もう小学生・中学生となったらくそ生意気じゃないですか。高校ならまあ専門性も出てくるし、多少生徒も落ちついてくるだろうけれど、大学のほうがなんだか自由そうで楽しそうだなあと☆」
前橋「うーん、それ、きっと妄想だよ? 入試や試験あるし、その他のぜってえ教育に関係ねえだろっていう雑用押しつけられるし、自分の研究もやってかなきゃいけないし」
高峰岸「青年の夢を壊さないで!! そもそも教授は菅沼をここの次期教授にしたいんじゃないでしたっけ!? 菅沼も教授も、言動不一致ですよ」
前橋、菅沼「あれ…!? おかしいな」
城「しかし、菅沼くんは一回生の施設見学ですでに嫌気がさしたと見た」
菅沼「うっ…」
高峰岸「お前、なんで診察する番組なんかに憧れることができたんだ…!?」
菅沼「べ、勉強が楽しかったから」
前橋「テストで良い成績が取れるようになると、勉強って超楽しいもんね♪」
城「アウトプットしたいってことか」