別所聖に呼び出される高峰岸。

菅沼「あ、高峰岸せんぱい。なんか外科医的な人から手紙を預かってきました。はい、どうぞ」
高峰岸「あ、どうも。外科医って、誰だろ…?」
城「え、高峰岸さん、どこか悪いの!?」
前橋「城さん、嬉しそうだねえ☆」
高峰岸「いや、悪いのは、どう見てもお前のほうだから。ま、お前は、精神科行きだけどな」
城「もう通ってるよ」
菅沼「そうでした…」
高峰岸「はっ…!! 別所、外科医。お兄さん!?」
城「でも、高峰岸のほうが年上なんだよな。結婚したら、なんか複雑だな」
菅沼「まあ、そうですね」
前橋「果たし状、ねえ、それ、果たし状!? どうやって対決すんの!? やっぱり、医者なら、メスさばきで勝負でしょ!?」興奮。
城「先生があわよくば、勝負に解剖を持ち込んで楽しようとしてる」
菅沼「そんなに大変でしたか」
前橋「当たり前だよ、僕だって、美人だ、綺麗だ、言われたって、まあ、結構な歳になってきたからね!?」
菅沼「して、手紙の内容は?」
高峰岸「外科病棟に呼び出しくらった」かたまる。
城「あ、やっぱり、メスで闘うの? 豚肉かなんかの肉、買ってきたりして」
菅沼「前橋教授。別所さんのお兄さんのメスさばきはいかがなものでしたか?」
高峰岸「いやいや。もうそろそろ中堅に入りかけの人だよ。いちいち学部時代の様子なんか覚えてないでしょ?」
城「ふん、我らが美人教授、前橋先生をあなどっちゃあいけないなあ。先生は、ちゃんとデータベースを作って運用してるんだぜ?」
菅沼「ちなみに、そのデータベースを基にして、外科がどうのこうのとかなんか医局の偉い人が、毎年、借りに来てますね。」
高峰岸「う、別所さんのお兄さんは?」
前橋「別所聖。好きな人、血液内科希望の本匠圭一くん」
城「え、ええ…!?」
高峰岸「そこはどうでもいいです…」
前橋「だって、この子、いっつも圭一くんにかまってほしそうでね、圭一くんがいつも一緒にいる美人な女の子がいてね!!」手元の分厚いファイルをばんばん叩く。
城「先生、貸して!! その恋物語、気になる!!」