幸くんの中高時代。

前橋「ああ、そうそう。僕の友達に幸くんっていう子がいたんだけどね*1
城「あの美人さんな幸くん!!」 
高峰岸「よく覚えてるなあ、お前…」
菅沼「はっ、高峰岸せんぱい。城せんぱいは、顔の綺麗な人や綺麗な着物や小物などを売る店の名前や所在地は絶対に忘れないお人ですよ」
城「当たり前だ!! それが、私の『心のオアシス』だから!!」
高峰岸「流行ってんの? それ」
前橋「それでね、幸くんは実家がお寺さんだったから、一応は中高一貫の仏教系の私立中学に通っていたわけだよ」
城「でも、考えてみたら、医者とお坊さんなんて、死に近い仕事ではあるけれども、アプローチの仕方が真逆ですよね」
前橋「うん。さらに幸くんよりも年下のこれまた超絶可愛らしい男の子がいて、善治くんって言うんだけど」
城「写真!! 先生、写真はないんですか!?」
前橋「はい、可愛らしい男の子だろう?」
城「いやあー、可愛い☆」
前橋「幸くんはその善治くんと大の仲良しさんだったんだなあ。何せ、あまりの友達の少なさに幸くんのお父さんが心配して、某盆地まで幸くんを引き連れて善治くんを紹介したくらいだから」
菅沼「僕、嫁なら見つけてやるって親に言われたことあるけど、友達は紹介されたことありません」
城「え、私、あるけど…?」
前橋「僕もあるような気がしないでもない」
高峰岸「え、普通なの!? 親が友達紹介するのって、普通にあることなの!?」
前橋「まあ、それはそれとして。善治くんとけんか別れしてしまった幸くんは、驚異の友達のいなさで、普通科文系から余裕で医学部に現役合格してしまいましたとさ☆」
城「なんで、けんか別れしたの〜!? 紗々、哀しい…」
高峰岸「友達がいなさすぎて、勉強しかやることがなかったんだ…。なんて、むなしい青春時代…」
前橋「言っておくけど、幸くんは普通高校で習うであろう教科・科目は、全て理解しているからね。何せ、友達がほぼ善治くんしかいなかったから☆」
高峰岸「幸くん、怖い…!!」