「日本人のおなまえ」、四戸と能。

前橋「全国放送で、お前の地域は米もまともに作れない貧しいところだって言うのどうなの?」たそがれてる。
佐世保「え、でも、それは、昔の話でしょう、先生?」おどおど。
前橋「いや、さすがに、現代は普通に米作ってますけど、やはり、日照時間の関係でブランド米は作らせてもらえてないんだよ? 県内でも、農作業の辛さはほぼ一緒なのに、農家は所得格差があるの!!」
佐世保「うっ、それは、同じでしょとは言えない…。なんだろう、哀しくなってきた」涙目。
前橋「あいつ、県内のフルーツ王国のくせに、仲間に入ろうとしてきたのか。なんだ、上から目線か?」
城「先生が荒んでいる…」
佐世保「ほ、ほら、先生!! お馬さんは、昔、神社にも奉納されていたくらい神聖なものですよ、素晴らしいお馬さん!!」
前橋「まぁ、適材適所ですよね…。それはそれとして、米も育たない地域の話の後に、加賀百万石って!! これこそ、悪意!!」
城「はい、これは完全に悪意ありますね!!」
前橋「で、思ったんだけど、加賀では、読み書きそろばん、そして、能だろ。能くらい知ってないと仕事にならない。あぁ、学歴の西高東低って、ここからきているのかと。実地に教養が役立つ経験が血の中に染み込んでいるから、私立中学行かせたり、大学進学率高かったりするんだなぁと。そりゃ、米の育たない地域じゃあ、大学なんか行かねぇよ」
城「米が育たない=経済格差だけじゃないってことかぁ…」
前橋「しかし、能マンガ『花よりも花の如く』の作者は八戸出身なんだぜ☆ まわりに、能楽堂など存在しないのに、一体、かつての少女がどうして能に興味を持ったのか…?」
城「NHKでも見たんじゃないですか?」
前橋「あと、『ましろのおと』の作者も八戸の人。こちらも、まわりに津軽三味線ひいてる人なんかいないだろうに…」
城「『人は自分にないものに憧れるのよ』と恐山アンナさんもおっしゃっていたし、日本文化に憧れる外国人の気持ちですよね?」
前橋「うん、隣の潘は、言ったら外国だし」
佐世保「お医者さんも能大好きな人、多いですよね。新作能やったり」
前橋「医者は大体宗教に走るか、能好きになるかだよ」
佐世保「個性の出し方が2パターンしかないんですか?」
前橋「ダメなパターンだと、アルコールか、薬か、もっとあれだと自滅だけど」
佐世保「明るくない!! 医者の未来、明るくない!!」