「私、神様にならなれる…‼」。

安曇野「私、神様にならなれる…‼」
米谷「うん、えっ…!? 大丈夫か、あずみん!?」肩を掴み、揺らす。
安曇野「違うのよ。鹿目まどかちゃんではないから‼ しかめじゃない、かなめ‼」
米谷「まどかちゃんは、可愛いよね‼」
朝霞「むしろ、米谷さんが大丈夫…?」
安曇野「コミック版『狂骨の夢』を読んだら、生前、なんかもうやばかった人ほど、神式の葬式によって、神様になれるって‼」いい笑顔☆
米谷「えぇ、別に仏式でええやん。葬式…。たまに、玉串供えるのとか、どうすんのってなるし…」
安曇野「玉串を供えればいいと思うわ‼」びしっ。
朝霞「仏式の葬式、嫌なの。あずみん
安曇野「せせの実家のある地域、お寺がないから、わざわざ隣の町まで、坊さんに頼みに行くのよね…」
米谷「あぁ、馬鹿にされるんやな。他の地域から…」
朝霞「えっ、地域の墓所はあるの?」
安曇野墓所はあります。ちなみに、せせの家は、一等地。しかし、数十年前に家の建つ場所が変わったので、未だに余所者扱い…」遠い目。
朝霞「あぁ、田舎ってそういうところあるよな…」
安曇野「小学校の学区は、変わってないのに‼」
米谷「話戻るけど、別に葬式、仏式で良くない? っていうか、もう、自分が死んでいるのならばなおさら…」
安曇野「せせ、自分とこのお寺のお経が好きくないのよ…。鉦の調律が、まじで無理…」
米谷「いや、ほら、自分、もう死んではるんやで…?」
朝霞「それだと、他の宗派でも、ありそうだもんな…。だったら、祝詞の神式のほうがいいのかも…」
安曇野「そんなお経に耐えていたからか、葬式で母と妹には見えたと言う、花が動いたというのがせせには見えなかったのよね…。おかしいな、ずっと前は見ていたはず…」
米谷「三人とも見えたならともかく‼ どういうことなん…!?」
安曇野「意味不明よね」
朝霞「普通、私だけが見えるから恐いだけど、あずみんは逆だったんだな…」
以下、読了。