ふとももに、ミニウサギ。

鷺沼「名寄に、あったかミニウサギをばやろう」
名寄「えっ、生き物はちょっと…。僕の下宿、激寒ですよ? ふっるいエアコンだから…」
鷺沼「まぁまぁ、そんなこと言わずに‼ ほい」名寄の手を取り、ミニウサギをのせる。
名寄「あぁ、ポーチですか…。あったかい‼」
鷺沼「ミニカイロinダヨ♪」
名寄「ちっ、カイロか…。大学受験日に、各地の大学校門前にたむろする不動産屋から、手渡される合格祈願のカイロ…。落ちるやつもいるんですよ!?」思い出し怒り。
鷺沼「んっ、えっ…!? そりゃあ、そうだが!? 受かる人もいるよ!?」焦る。
名寄「まぁ、それはそれとして、カイロって、首だの肩だのにはっつけたことありましたけど、うん、微妙だよねみたいな…」視線をそらす。
鷺沼「えっ、太ももにはさんだら、太い血管あったまって、全身の血流も良くなるぜ? というか、そのための、ミニウサギのポーチだよ‼」
名寄「えっ、えぇ…!? だって、ミニカイロでしょう!? コンクリート造りの寒々空間に居て、いや、そんなミニカイロって‼」そんな馬鹿な。
鷺沼「いや、だから、太ももあたためなって? 脚は、第二の心臓だぜ? 心臓、あたためたら、こっちのもんだろ?」
数分後。
名寄「なんだこれ、手の指も、足の指も、あったかい‼ ミニウサギの中のミニカイロ、すごい‼」