米谷さんのボタン、内科的療法。

皋「あれ、米谷さん、白衣のボタン取れてるよ?」
米谷「あ、ほんまや」
安曇野「美稲くんの教えによると、取れたボタンはすぐつけよ‼ よ? あとでつけようかな〜とか思ってると、ボタンつけるの面倒くさくなったり、ボタンなくしたりして、どうせ着なくなるからって」
皋「さっさと縫おうよ‼」
米谷「外科医的発言‼」
朝霞「うん、取れたボタンって、外科的療法しかなくない?」
米谷「いいや、きっと、内科的療法だってあるはず‼」
安曇野「ないでしょ」
皋「もう、外科結びしてあげようか?」
朝霞「いや、玉結びでいいだろ」
米谷「自分で直します。ナースからソーイングセット借りてきました」白衣のポケットからソーイングセットを取り出す。
安曇野「学校の制服って、ブレザーだと下のボタンがよく取れてたわよね。真ん中とか取れるわけがない」
朝霞「中学の制服、ブレザーのボタンが隠しボタンで死ぬほど面倒くさかったな…」
皋「それこそ、ボタン取れたら直すの面倒くさいね?」
朝霞「うん」
安曇野「しかし、袖についてるボタンって、あれ、飾りでしょ? せせの飾りボタンは、階段の登り降りでがすがす削れていたわよ‼ ていうか、まじで邪魔‼」
朝霞「袖口の飾りボタンは、ナポレオン発案だろ? 袖口で鼻水ふくなんてみっともない‼ って」
皋「上着にボタンつけたところで、普通、シャツでふくよね?」
米谷「シャツでふかないでください…」
安曇野「クラピーのスーツ、萌え袖だなぁって思ってたら、手元を隠したいかららしいわね。ていうか、シャツの上から鎖出てたんだけど、嘘でしょみたいな」
米谷「シャツの上なのかな、うーん、本当は下っぽいな…」