通じ合う、ナミコシ君とかつての天馬少年。

安曇野「美稲くん。ベアちゃんよ」怖い顔して。
美稲「は、なんて?」
皋「あぁ、なんかせせらぎちゃんがきゃあきゃあ言いながら観ていたアニメ。アトムだね」
安曇野「きゃあきゃあというより、ひぃひぃ、ひゃあぁ〜といった感じかしら」
米谷「鉄腕アトムにそんな話あるん?」
朝霞「プルートゥあたりは、大体そんな感じでは? あと、アトムが死んだ息子に似てないという理由でサーカスにぶちこまれたりして」
米谷「何それ、泣ける‼」涙目。
美稲「で、ベアちゃんって何なん?」
安曇野「原作にあるのかどうかは謎だけど、かつて孤独な天才少年だった天馬博士が、くまのロボット作ってお友達にしていたという話よ。そりゃあ、息子が死んだらロボットも作っちゃうわよね、納得‼ というお話」頷く。
美稲「痛い‼ 痛い子や、天馬少年‼」
安曇野「ね、根本的にはナミコシ君とやっていることが同じなのよ。それどころか、天馬少年が大きくなってから、自分に似せて作ったロボットがそのしょっぱい思い出を掘り出してきて、社会にベアちゃんハザードを起こすのよ。君のことを解ってあげられるは、僕だけだよとか言って」
美稲「おおぅ、ナミコシ君っぽい‼」
安曇野「やーたんなんか、確実にベアちゃんがお友達になってしまったら、医者なんか続けてられないわよ?」
米谷「恐ろしい…」