医学用語を覚える、数学少年。

七夕「栄、七夕、宿題終わった‼」
栄「わあ、七夕、偉いなぁ」
菜苗「何それ、甘い‼ 宿題なんて、普通、するもんだからね?」
栄「いや、宿題やらんやつは、小1からやらんからな。そして、どんどん授業が理解できなくなり、余計に宿題やらなくなる。そんな悪循環」
菜苗「そ、そっか…」
七夕「栄、七夕、暇なんだけど、なんか面白いものでも持ってる?」
栄「七夕が面白いかどうかよう解らんけど、僕のカバンの中見てもええで?」
七夕「わあい♪ ん、なんだこれ」
菜苗「医学用語の英単語帳…。またなんでこんなものを」
七夕「え、栄、実はお医者さんになるの?」
栄「なりません。僕は、数学者になるからな。これは、ほら。僕、母親の書いた論文の論理性と英単語のスペルチェックの係やから」
菜苗「え、それ、部外者が見てもいいやつなの?」
七夕「ていうか、栄の頭のよさが異常だな」
栄「なんかな聞いたところによると、谷地研究室の上田とかいうやつがとにかく使えなくて、それで、その分息子で補おうと」
七夕「それ、まじ、研究員の仕事じゃん」
栄「うん、でも、その給料で、統がおいしいご飯を食べて、可愛い洋服を着て、大好きな恋愛映画を観てはるんやと思ったら、このくらいな」
菜苗「もう、次実叔母さま的には、その上田さんに辞めていただいて、代わりに栄くんに研究室来てほしい感じよね」
七夕「ずばり言うなあ、菜苗」
栄「うん、あまりにも使えないから、研究室から追い出してやろうかとも思ったらしいけど、こいつが臨床医になったらもっとやべえなって思い止まったらしい」
七夕「かいごろし…」
菜苗「かいごろしね‼」
以下、読了。

鬼灯の冷徹(11) (モーニング KC)

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