統、恋愛映画と朝陽ちゃんにはまったいきさつ。

昴耀「当時、統は、セーラー服の存在を絵本で知ったばかりでした。『お父さん、この服かわいいよね』とか言って」
圭一「はあ」
昴耀「んで、テレビ見てたら、映画の広告をやっていたわけですよ。それが、次実のお気に入りの子でね。そういや、映画デビューしたんだっけ、次実は試写会行ったんだよな。話合わすために、観に行かなきゃとか思って。そしたら、『お父さん、これ、くまさんと同じ服!!』と」
圭一「そして、親子で映画館へ行ったんですか」
昴耀、こくり。「映画館、行ったら、ちょっと係の人に『えっ』て顔されたけど、『別にえろいシーンは無いで』と次実から聞いていたものですから、つっきってやりましたよ。こちとら、客ですからね!!」
圭一「まあ、問題ないでしょうけど。確か、谷地朝陽って、デビュー作恋愛映画でしたよね?」
昴耀「統は、まあ、セーラー服見られたらそれでいいのかなあとか思ってたんですけど、なんかもうめちゃくちゃのめりこみまして」
圭一「おませさん!!」
昴耀「そうです、うちの娘はおませさんですよ!!」
以下、読了。

明治緋色綺譚(13)<完> (BE LOVE KC)

明治緋色綺譚(13)<完> (BE LOVE KC)