七夕、圭一を説教する。

病院、血液内科。
七夕「かんごしさん、かんごしさん。なゆのおじいさま、いまひま?」
かんごしさん「あら、圭一先生のお孫さんね。先生のところまで、一緒に行きましょうね」
七夕「はあい!」おててつないで行く。



圭一「あれ、七夕くんだ」
七夕「七夕です。おじいさま」
圭一「どうしたの。いつもは、菜苗と一緒なのに」
七夕「その菜苗です」
圭一「はい? 何か頼まれたのかな」
七夕「圭一おじいさまは、菜苗のお父さましっかくです」
圭一「え、ええ…!?」なんかよくわからないが、ショック。
七夕「だから、菜苗のお父さまは、竹乃進です」
かんごしさん「そ、そうだったんですか!?」
圭一「違います‼」断言。
七夕「栄も言ってはります。僕とばっかりやなく、菜苗とも遊んであげはって‼ と」
圭一「うっ、それはよく言われてるけど」胸をおさえる。
かんごしさん「遊んであげて‼」涙目。
圭一「孫に、孫に、説教された‼ しかも、的を射ている‼」
七夕「おじいさまが、菜苗と遊んであげないから、菜苗は給食のにんじんが食べられないだけで、それはもう大泣き‼ お父さまに、ポイってされるって、大泣き‼」思い出し泣き。
かんごしさん「うぅ、圭一先生の人でなし‼」
圭一「ひ、人でなし!? 何もそこまで言わなくたっていいじゃないですか‼」
かんごしさん「みんな聞いて‼ この人でなしの話を‼」出てった。
圭一「待って、待って‼」必死。
七夕「ふふ、思い知ったか」
圭一「わざと!? わざとか、この孫娘は‼」