あーちゃんが喜んだのも、血。

畳の上でゴロゴロする竹乃進。
竹乃進「くう、何やねん。圭一の奴め。お前は小学生の頃から、王子様気質か!!」
美園「確かに、そうね。圭一くんは、小学生の頃から、王子様ライクだったものね☆」
絆「え、何々? お父さんも、まぜて?」
竹乃進「圭一が養子に来て、初めてのクリスマスプレゼントに綾綺に髪飾りあげはって気に入られたって話」
絆「ふぅん、やっぱり血ぃかなぁ。紡が夕奈くんに、花かんざしあげはってたって聞いたことあるで?」
美園「え、何それ。何の話?」
絆「何て、夕奈くん、おべべ着はる時、いっつも同し髪飾りつけてはるやろ? 気になって直接聞いてみたんや」
美園「マジで、何の話?」
絆「ええい、ちょお待っとけ!! 今、アルバム持ってくるから!!」
竹乃進「親が親やからなぁ」ボソッと。
美園「何よぉ、竹乃のくせに、文句あるの?」イラッ。
竹乃進「すみません、ごめんなさい」
絆「ほうら、よぉ見てみぃ。成人式、大学の卒業式、結婚式。全部、同しやろ?」
美園「うわっ、マジだ!! ホントだ!! 何で、数年ごとの出来事なのに、解るの? 弟の嫁なのに!! 変態なの?」
絆「変態はやめて? こう見えても、傷付くんやからな…?」