絆お兄ちゃんと紡くん。

紙織「ねえ、美園伯母さま。しーちゃん、若い頃のお父さまが見てみたいです!! 写真、ありませんか?」
美園「んー? あるよー」
圭一「うわあ、気になる!!」
竹乃進「何故、圭一が盛り上がる…? 血縁関係、ないのに…」
綾綺「竹乃進!! 圭一くんを弟と思ってはるっていうんは、やっぱり、嘘やったんか!?」
紙織「竹乃ちゃん、ヒドイ〜!!」
竹乃進「ちっ、お前ら、うるさい!!」
圭一「僕は気にしてないよ。兄さん。ただ、若い頃の紡さんが、今の綾綺さんと紙織さんに似ているのかなって」
綾綺「まあ、それは知らんけども、超絶美男子なことだけは確かや」
紙織「他校から女子がホイホイ集まってきて大変だったって!! それで、トラウマになっちゃったんだって」
美園「なのに、埼玉出身の夕奈ちゃんが…」
圭一「紡さんに夕奈さんをとられて悔しかったんですね?」
美園「正直、今でも悔しい!!」
竹乃進「今でも…!?」衝撃。
美園「はい、写真。これは、高校の時のかな?」
竹乃進「また勝手に人のモン、持ち出して…」
美園「他人じゃないよ!! 妻が愛する夫のアルバム見ちゃ悪いってか?」
綾綺「竹乃進、そのへんにしとき?」
紙織「そうだぞ、オペされちゃうぞ?」
圭一「ふふふ」
美園「ほい、これ。きずなんとむぐりんのラブラブツーショット☆」
綾綺「えっろ…!! っていうか、ヒワイ!!」
紙織「この二人、つきあってるよね。コレ」
圭一「誰が撮ったんだろう、この写真」
美園「んー? 他校の女子じゃない?」
竹乃進「何故、その写真が親父の手元に、謎や!!」
美園「だってー、絆、超偏愛してるからね。弟のコト」
紙織「良かった…。しーちゃんがあーちゃんを大好きなのは、遺伝ってコトだね!!」
圭一「何で泣いてるんですか?」