「紙織さんて、どなたですか…?」。

誓子「紙織さんて、どなたですか…?」
圭一「綾綺さんの妹さんだよ」
誓子「え、ええと…?」
綾綺「高校生の時にな、亡うなってしまったんや。今、アルバム持ってくる」
誓子「うう、誓子、いけないことを…?」肩を落とす。
圭一「気にしないで、大丈夫だよ」
誓子「うん…」しゅん。
綾綺「アルバム持ってきたで」
圭一「おお、これ、九州からのアルバムですか?」
綾綺「うん、そう」
圭一「私が知ってる紙織さんて、高校生おんりーだからなあ。ちっちゃい紙織さん、やっぱり、美少女だったんだろうなあ」ほくほく。
綾綺「見よ、見よ」
誓子「わ、可愛い!!」
綾綺「……。これ、小学校の制服、可愛いなあ…。九州まで行って作るか?」
圭一「いや、もうデザイン変わってるかもしれないし」
綾綺「じゃあ、これを持っていって作ってもらおう」マジ。
誓子「え、やった☆」
圭一「しかし、こうしてみると、和風美少女ですねえ、紙織さん」
綾綺「和風美少女やなあ」
圭一「和風と言えば、紙織さん、着物もたくさん持ってそうですよねえ」
綾綺「あ、それは盲点やった!! ちょっとお父さまを問い詰めてくる!!」
誓子「綾綺おじさま、この制服、作ってね!!」
綾綺「わかった☆」
圭一「紙織さんと誓子は似てないけど、結局、作るんですね…」