高峰岸の研修医時代に思いをはせる。

菅沼「そう言えば、よくよく考えたら高峰岸せんぱいが研修医の二年間を乗り切ったのってすごくないですか?」
前橋「ねえ、高峰岸くん。よく研修医の立場の例として、犬以下っていうの言われるけどあれ本当?」
城「病院に犬なんかいないのにねえ? あ、それとも実験用のやつか…」
菅沼「ちがいますよ。今は、セラピードッグというやつがあるじゃあないですか。犬ですら癒し効果があるのに、研修医の腕はその犬以下という意味ですよ」
高峰岸「お前ら、本気で言ってんのか。それ?」
菅沼「だって、城せんぱいは数カ月で胃に穴があいちゃって離脱しちゃったし、前橋教授は、卒業式に松本名誉准教授が当時の准教授職にってお迎えにきちゃったんですよ」
城「う…、胃が痛い」
前橋「ああ、城さん!! 大丈夫? 胃薬、持ってる?」
城「いやあ、なんとか…」
高峰岸「一応、あの意地悪い我らが前橋教授ですら、研修医やってみようかな? とは思ってみたんだぞ。菅沼は最初から大学院に逃げ込む気だったんだな!?」
菅沼「そらあ、僕だって大学院入試に落ちたら、心の底から本気で嫌ですけれど、研修医になろうとは思いましたよ!! ま、あえてマッチングシステムに適合しねえような小細工はしてやろうとは思いましたけど。アホみたいに倍率が高いとこばかり狙うとか」
前橋「うん…。だったら、最初から医学部に入るなよとは言いたくなっちゃうけどね☆」
城「大丈夫だよ。最高学府の医学部生はなかなかクレイジーだからね。医学部に入ったくせに、会社興すのが夢だとか本気で言ってるやつがざらにいるもん。しかも、それ、医学が全く関係ない…」