薬に頼らない。

菅沼「それで、前橋教授…。人間て規則正しい生活さえしていれば、防げるようなことっていっぱいあるじゃないですか。主に、健康的なことで」
前橋「うん?」
菅沼「僕はこのとおり、神経質な人間なので夜中に考え事をしてしまっては、脳が興奮してしまって寝られなくなってしまうのです」
高峰岸「ああ、よくある。よくある」
城「なんで? 睡眠導入剤、使わないの?」
菅沼「それは、僕が、極力お薬には頼らない人生を歩みたいからです」
城「つまり、がんになっても抗がん剤は使わないぜということかしら?」
前橋「へえ、すごいね☆ 菅沼くん」
菅沼「せめて、痛みは軽減させてください…」
高峰岸「あきらめるな!! 早期発見できる可能性もあるのに、なんではじめから痛み止めを使うんだ!?」
菅沼「病気を治したくないというのも、立派な意見です。医者はそこんところ、勘違いしてはいけないのです」
高峰岸「だから、なんで、はじめから治さない方向なの?」
菅沼「話を戻すと、寝る時間が遅くなるわけで、通常の時間に目覚めると睡眠不足になり、かといって起きる時間を遅くすれば一日のリズムが崩れていくわけですよ」
前橋「わあ、悪循環だね☆」
城「お昼寝したらいいんだよ!!」
菅沼「お昼寝したら、3〜4時間ほど目覚めませんが、それでもいいですか?」
高峰岸「それ、仮眠!!」
前橋「いいけど、解剖されても文句は言えないよ?」
城「これ見よがしに、解剖する気ですかっ!? 菅沼くんは次期教授じゃなんじゃないですか?」
前橋「いやあ、菅沼くんほどの美しい後頭部ならば、標本として末長く見守ってもらうこともやぶさかではないかなあと」
高峰岸「あんた、言ってることおかしいですよ?」