三つ子と参観日。

城「先生、聞いてくださいよお。紗南ったらかわいいんですよお」
前橋「うん? どうしたの」
城「どうしても参観日に私に来てほしいみたいで、『紗々お姉ちゃんが来なかったら、紗南は死ぬ』とか言うんですよお」
前橋「城さん、デレてるねえ。城さんが喜んでいて先生も嬉しいよ☆」
高峰岸「何だそれ。『今すぐ会いに来てくれなきゃ死んでやる』っていう女みたいだな」
菅沼「ああ、参観日でそんなこと言うんだったら、将来、彼氏にも同じこと言いそうですね。だめですよ、城せんぱい。ちゃんと今から教育しなきゃ」
城「ええ、そうかなあ。ほら、小学生ってよく『死ね』とか『殺す』とか簡単に口にするじゃない。そういう感覚なのかなあって」
前橋「まあ、本当に死なれたら城さん困るでしょ?」
城「え、だから、私、参観日には行きますよ?」
参観日のおしらせを前橋教授に手渡す。
前橋「城さん…。参観日に行って学会には来てくれないのかい…?」
城「大切な妹に、私のせいで死なれたら困るので、私は参観日に行きます」
前橋「くっ…!!」
菅沼「ああ、前橋教授、墓穴掘りましたねえ…」