夏休み企画 「死ぬのはステータスなのよ?」

圭一「兄さん、綾綺さんが『竹乃進のやつ、つれへんねん』って嘆いていましたよ。お盆も近いし、紙織さんが黙っちゃいませんよ?」
竹乃進「し、紙織…!?」ビクッとする竹乃進。
遠くから兄弟を見守る綾綺。
綾綺「ほんまやで、何や、あいつは。意気地なしか!」とひとりごと。
竹乃進「紙織、恐いよ〜。紙織、恐い…」頭を抱える竹乃進。
圭一「何で、そんなに紙織さんを恐れているんですか?」首をひねる圭一。
竹乃進「あいつ、オレの夢枕に立つねん…」
圭一「あー、兄さんだけずるい。私も紙織さんに会いたいのに!」
竹乃進「ずるいこと、あるかボケぇ…!恐ろしいわ!この、お化けも幽霊もへっちゃらな医学生めが!」
圭一「ほめてるんですか、それ…?」竹乃進の顔が赤い。
竹乃進「言わんで、ええ。言わんでええから、ほんまに。なぁ?『竹乃ちゃん、お化け、恐いんだぁ〜wなら、しーちゃん、化けて出てあげるね☆』とか、さぁ〜。ほんま、頼むで?『28歳にもなって、まぁ、お化けが恐いんですって!とんだ研修医ね』とか」
圭一「わぁ〜、紙織さんらしい」
綾綺「しーちゃん、やるなぁ」
紙織「でしょ?」
綾綺「そうそう。て、ええ?紙織?」
紙織「紙織じゃないもん、しーちゃんって呼んで!」頬を膨らませる紙織。
ベンチに座って、無言で見詰め合う綾綺と紙織。
綾綺「え…?」
紙織「あーちゃん、知らないの?*1『That's why I am...』の中では、死ぬのはステータスなのよ?」
綾綺「へぇ、そうなん?」
紙織「うん!」元気よく頷く紙織。

つづく?

*2登場人物紹介