紙織くんは、みんなのアイドルです。

圭一「綾綺さん。思ったんですけれど、綾綺さんが結婚して、子供作ったほうが紙織さん似の女の子が生まれる可能性が高くはないですかね? わざわざ私の娘に期待しなくとも…」
綾綺「うん、それはやな…。僕の将来の嫁は、誓子ちゃんやから、まだ法律的にな」
圭一「お、お父さまは許しませんよ!!」涙目。
竹乃進「お前ら、好きやなぁ…。そのやり取り」
圭一「兄さんだって、隠し子がいるくせに何その余裕!? 腹立つ!!」
竹乃進「お前さあ、オレがほんまに子供いてると思うてはるん?」
圭一「まあ、正直、謎ではある。まあ、それは置いといて。私、ホントに紙織さん似の女の子が生まれてくることを期待しているのですよ。ね、だから綾綺さんっ!!」
竹乃進「圭一は、よくもまあ、そこまで紙織のことを…。つうか、オレかて紙織と話したことなんて」
綾綺「あ、もしかして、竹乃進よか、圭一くんのほうが、紙織と触れ合ってはった時間長いんと違う?」
圭一「え…? それはまたどうして?」
綾綺「せやかて、小学校入学前には、九州行かはったからなぁ。紙織」
圭一「いや、でも、紙織さん、九州から戻ってきて、私たちの家に来ましたよね? それに、高校は三人同じクラスのはずでは…?」
綾綺「うん、まあ、それも仕方おへんのかもな。竹乃進、嫌われてはったしな」
圭一「それは、綾綺さんが最初、私を目の敵にしていらっしゃったのと同様な理由からでしょうか?」
綾綺「うん、きっとそう。圭一くんが竹乃進の弟やのうて、僕の弟になってはったら、きっと即時刺されてたやろな…」遠い目。
竹乃進「どんな双子やねん…」