天使か悪魔しか、受からない。

「ここは今から倫理です。」2話
「不安は自由のめまいである」キルケゴール
だから、成績のいい子は性格もいいのかとふにおちる。
昔、高校が呼んだ予備校講師が、「素直な子は合格する」と言っていて、「どういうこと?」と思ったものだ。
黙っていても自分から勉強するような子は、自由な可処分時間が少なく、何かに悩むことも少ないだろう。また、勉強していれば、好成績になるはずなので、とりあえず勉強について何かを言われる心配もあまりない。だから、素直でいられる。
一方、勉強をあまりしない子は、自由時間だらけで、それはもう悩み放題である。特に思春期の子に、自由など与えたら、生死の問題に発展しかねない。もう、勉強どころではないのである。そして、不良な成績のせいで、親や同級生からボロクソに言われる。負の連鎖である。もう、自分からは勉強しないよ?
で、旧帝大とか医学部とかに合格した同級生は、性格で言うと、天使か悪魔しかいない。素直な優等生か、勉強を純粋に楽しめなかった似非優等生である。勉強のストレスの捌け口を自分より成績が下であろうと思われる生徒に求める駄目なやつである。そんな暇があるなら、勉強しろよ。