圭一、久理、叶恵、高校時代。

以下、読了。

黄昏乙女×アムネジア(8) (ガンガンコミックスJOKER)

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七夕「わあ、叶恵さん、美人。おすましさん!!」
叶恵「おすましさんかな?」
圭一「美稲さん家の女の子、大概、おすましさんですよ。叶恵さんに次実ちゃん、統ちゃんに、菜苗も」
七夕「菜苗、七夕にだけは笑顔を見せてくれたっていいんだぜ?」
菜苗「私を人前で笑えない子みたいに言わないで!!」
圭一「ああ、ちょっとふたりとも」
叶恵「放っておけばええって、圭一くん」
七夕「えっと、おじいさまと、叶恵さん、高校で会ったんだっけ?」
圭一「ん? 叶恵さん、なんで、高校から都南なんでしたっけ?」
叶恵「知らない」
圭一「ちょっと、知らないはずないでしょう。自分のことですよ?」
叶恵「じゃあ、忘れた。孫もいるくらいやしな。昔のことや」
圭一「七夕は、私の孫であって、叶恵さんの孫ではありません!!」
菜苗「そんな哀しいことを自分の妻に向かって言うだなんて、後妻をなんだと思っているの?」
圭一「え、ええ?」
七夕「やっぱり、菜苗は叶恵さんにつくのか」
菜苗「もちろん!!」
叶恵「高校時代の話やな。うん、その頃は、大概、圭一くんと争っていたような」
圭一「あなたが一歩的にふっかけてきたんでしょうが」
七夕「何してたの?」
叶恵「走ったり、なんだりかんだり。テストとか」
菜苗「ええ、それじゃあ、普通にやったら勝てないじゃない。だって、男子高校生と女子高校生よ?」
叶恵「まあ、そうなんやけど。そういう時は、久理ちゃんが間に入って、『圭一、こんな可愛い女の子相手に本気になってひど〜い!!』とか言わはって」
菜苗「仲いいなあ」
七夕「七夕の母の母!!」
圭一「思えば、久理が叶恵さんと私を引き合わせたんでしたっけね」
叶恵「うん。なんだ、同じクラスじゃないって。久理ちゃんには、もう未来のことが見えてはったんやろうな」
圭一「そうですね」
菜苗、七夕「?」