岡野の、センス。


九原「まさかねえ、世間の女子小学生の間で、あのりぼん柄のタイツがはやるだなんて…」ためいき。
朝陽「くっ、全ては、こういうことやったんやな。普段は、映画やドラマに出ている俳優さん、女優さんが宣伝のためにバラエティに出はるやろ。そんで、確実に、こいつこの衣装着せられているやろうってのあるやろ…」振り返り、岡野を見る。
岡野「ん、何?」
朝陽「悪い大人が、悪い大人が、側に居はるんや…!!」
岡野「え、何が!? セーラー服に、トリコロールだよ!? 合わない訳がないじゃん!! むしろ、定番だよ。夏に水兵さんは普通!!」
朝陽「こんな女子高校生居はらへんわ!! なんなん、岡野のセンス!! お前、初対面で金髪、着流し、バラの花で着はったやろ!! ひくからな、女子中学生のうちはひいたからな!?」
九原「それは…。女子中学生でなくとも、ひきますね…」
岡野「うちの、大学では、普通です」真顔。
九原「え、ええ、美大…!? 岡野さん、実は、美大の人ですよね!? 少なくとも、うちの大学にはいませんでしたよ!? 金髪はいましたけど、普通に洋服でしたよ!?」
岡野「和装は、わりと普通ですけどね…。旧帝大だと、女子でも、四年間、和装で通す子いますし」
朝陽「金髪がおかしい」